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ロアッソ熊本 vs ヴァンフォーレ甲府戦(A) 観戦記

はじめに

 こんにちは🔥
 ロアッソ観戦記『だれだれろっそ!』編集の涼火です。

 今回は2024年9月25日のJ2 第30節 アウェイ ヴァンフォーレ甲府戦の観戦記を記します。
 ご共感いただけたら、ぜひ拡散してください。

 なお, 今回もロアッソ熊本の選手名は敬称略とさせていただきます。
 また, チャート上の表記は登録ポジションで記載しているため、本節布陣と異なることがあります。
 あらかじめご了承ください。

 熱い主観性と一歩引いた客観性の双方の角度から記した観戦記です✏️ぜひお楽しみください。

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前節の観戦記はこちら!

ロアッソ熊本 vs ブラウブリッツ秋田(H)戦 観戦記

本試合の位置付け

 今節は第30節 ヴァンフォーレ甲府との一戦。甲府のルヴァンカップ出場によって未消化となっていたため中3日でアウェイでの試合となる。
なおリアルタイムでの応援執筆ができなかったため、ディレイでの観戦記執筆となっております。

・前半の甲府は寝ていた。
・高い決定力・パスワークが爆発した。

・後半の熊本はやや緩かった。
この試合は前半/後半で、別の試合としてみなす必要があるだろう。

4-0からの0-2。昇格を目指す上で天国と地獄のような内容だった。

GK:田代 琉我

失点2。セットプレーからの混戦と相手ミドル。
これだけ聞くと、特に後者は防げそうな気もする。しかしいずれの失点もチーム全体の失点である。球際が緩い。
60分の飛び出しなどは、オフサイドでこそあったが非常に良いセービング。
田代のプレー自体はいつもと同等の高いクオリティのものだった。
ナイスプレー。いつもありがとう。

DF:大西 遼太郎

いつもと変わらない非常に高いパフォーマンスであった。
29分のクリアボールはできるだけ外に蹴りたい。当てどころが悪かったか。
大西らしからぬプレーだった。表情的にも失点を覚悟しているようだったから次節以降に期待したい。
それでも全ての時間において安定感があったことはいうまでもない。
51分の相手プレスを嘲笑うかのようなターンなど攻守の両面で非常に高い安定感があった。
毎試合右サイドの重要な起点になっている。いつもありがとう。ナイスプレー。

DF:江﨑 巧朗

前節の怪我は大丈夫か?腫れは引いていたようだったから安心した。
23分の縦パスはやや無理やりだったか。ショートカウンターにもなりかねない少し怖いシーンではあった。しかし繋ぐ意識は非常に良し
25分の敵ポストプレーの潰しは非常に良かった。27分にも同様のシーンがあったが、セカンドボールを回収され結果的にカウンターを喰らってしまった。
前を向かせないだけでも良かったか。しかし瞬時の帰陣と効果的な立ち位置で有用なカバーリングができていた。
40分のセットプレーからの1タッチクロス。非常に良かった。
多くの時間帯において守備面で貢献していた。早く怪我が治りますように。
ナイスプレー。

DF:岩下 航

5:30の相手プレスを剥がすドリブルは非常に有意だった。
29分のカバーリング非常に良かった。
69分の竹本のクロス性のシュート。なぜそこに岩下がいる?
シャドウストライカーのセンターバックとか聞いたことありません。
このように類い稀ない攻撃意識で、甲府ゴールを狙い続けた
ナイスプレー。

MF:大本 祐槻 (→ MF:藤井 皓也)

駆け抜ける大本。

12分の逆足でのシュート、意識⚪︎。
大本も相変わらずのパフォーマンスで、毎試合脅威的なスピードで駆け回り、チャンスクリエイトのみならず迅速な帰陣やプレスバックチェイシングによって守備面の重要な一役を担っている。7分のボール回収時の飛び出しのタイミング、素晴らしい。
2アシストの貢献。ナイスプレー。いつもありがとう。
欠かせないピースである。

MF:藤井皓也(in:60分)

個人技での打開、ドリブルでの突破。非常に良い。
周囲との距離感やパスワークへの関わり方には改善の余地があるか。
ライン際で打開できるのは嬉しいね。
大木エッセンスを加えて、無双してもらいたい。ナイスプレー。

MF:上村 周平

4:20の石川と連動した縦パスは非常に良かった。
そのあと何度もダイレクトで裏へのパスを出し、チャンスを創出。

すべてのプレーに安定感を感じさせ、攻守両面でこの上ない役割を担っておりまさに熊本の心臓といったところか。
多くを語る必要はない。非常に素晴らしいパフォーマンスだった。

MF:三島 頌平

随所で顔を出し、パスコースの創出そして彼の出す速い縦パスは攻撃の起点になっていた。
大木監督と積極的にやりとりをしていたよう。
今節の三島のポジショニングは非常に良く、パスの選択肢を幾度となく創出していた。
非常によいパフォーマンスであった。

MF:豊田 歩

周囲との絶妙な距離感、ポジショニングで右サイドの効果的なパスワークの一端を担っていた。

今節はやや存在感がなかったかのように思えた。それでも唐山, 岩下, 松岡との連携は非常に良かった

ナイスプレー。

FW:古長谷 千博 (→ MF:竹本 雄飛)

6分のセットプレーの軌道は可能性を感じる高い精度の軌道だった。
11:30の相手重心を読んだターン,素晴らしい。
17分の自陣へ降りてきてくれたプレー。非常に助かる。
古長谷はこのあとも積極的に上下の運動を繰り返した。

前半終了間際の相手オウンゴールも、あの球質を蹴り出せなければ生まれていない。
あれは古長谷のゴールです。

いつも見せてくれる積極的かつ非常に有意義なプレー関与だけでなく、セットプレーやボディフェイントなど球際のクオリティを大いに感じさせてくれた。
素晴らしいプレー。

MF:竹本 雄飛 (in:60分)

やはりもう少し存在感や違いを期待したい。周囲との距離感、ボールとの距離感、意味を成していないように思える。
2失点目のシーンも立ち位置次第では、江﨑のパスコースを間接的にでも創り出せたかもしれない。

松岡からのパスを貰えずに悔しがっているシーンが見られたが、ゴール前だけが居場所じゃない。
ボールと人が細かく動き回る大木サッカーを体現するのは簡単ではないとだろう。

古長谷のパフォーマンスをスタンダードにしてはいけないが、竹本自身でも関わりきれていない自覚や悔しさがあると思う。
69分の切り込んでからのインスイングシュートは非常に良かった。
相手バイタルにおける脅威など一層の活躍に期待したい。ナイスプレー

FW:石川 大地

先制点をゲット。
相変わらず積極的なポストプレーで攻撃起点の創出に寄与。
石川なしで熊本の攻撃は機能しない。欠かせないピース。
松岡との連動も非常に良かった。竹本藤井との距離感連携には改善の余地を感じさせる。
47分の帰陣でのボールカット非常に良し。
多くを語る必要はないだろう。素晴らしいプレーだった。

FW:唐山 翔自 (→ MF:松岡 瑠夢)

怪我が心配である。次節は厳しくとも来週には復帰できることを願う。
ちなみに当該被ファールのシーン。PKのように思えるが...難しいジャッジだったか。
2点目の裏へのランニング非常に良かった。
20分の無念の交代まで、唐山らしい非常に素晴らしい活躍だった。ナイスプレー。
しっかりと確実に治してくれ。

MF:松岡 瑠夢 (in:20分)

ようやく報われた。押さえきれなかったあの表情。おめでとう。しっかり押さえた素晴らしいゴールだった。

シュート数, 脅威の6本。渦巻いていたものが爆発したのだろう。しかしいずれのシュートも感情的なものではなく、シュートの質やその意図は明快なもので非常に有意であった。独りよがりなプレーなどとは決して思わない。

30分の諦めないチェイシングからのシュート。ゴールになってもおかしくなかった。松岡らしいプレーだった。

まだまだ足りない。足りないというのは、まだ報われてもいいという意味である。
62分, 痛がる藤井を差し置いてのクイックリスタート。ゴールへの意識非常に高し
アクシデントによる出場になったが素晴らしいパフォーマンスであった。ナイスプレー。

80分以降の交代

大﨑 舜(out:石川 大地)(82分)

戦う表情になっていた。しかしポストプレーには一層の安定感を期待したい。
当たり負けない軸を持つことで、石川以上の活躍も期待できるかもしれない。
89分のペナルティエリアのシーンは、もう一踏ん張りして欲しかった。

ポジショニングやシュート本数等で不完全燃焼間感は否めない
しかし終盤の起用で、前線に活力をもたらしているように思えた。ナイスプレー。

黒木 晃平(out:三島 頌平)(82分)

やはり終盤での黒木の投入は守備や気持ちの面で安心感をもたらす。
黒木がいなかったら1点差, いや同点になっていてもおかしくなかった。
しっかりと敵の攻撃陣を無力化できていた。ナイスプレー。

試合総評・チーム総評

積極的なターンオーバーと熊本への過度なリスペクトが裏目にでた前半の甲府。私らが想像していたのは後半の甲府であったし、こちらとしては非常に助かった。

前半の甲府は寝ていた。選手配置も全く意味をなしていなかった。熊本は自分たちのサッカーを展開することができたし、その中で4点取れたのが大きかった。

9:30プレッシャーがはまっている。結果的に直後20秒後に先制点に結びついた。
2点目のシーンはこれ以上ないシーン。石川のポストプレーに引っ張られた相手DF裏に唐山が走りこんでゴールゲット。
シャドウ唐山といった感じか。
前半と後半で明らかにゲーム内容が変わった。まるで別の試合のようだった。
後半。全体的に寄せが甘い。三平選手のミドルなんて防げたはず。
昇格を意識するなら許してはならない失点。

起用選手が定着する中で控え選手も存在感を出したいところ。
明らかに後半パスワークが機能しなかったのは、選手能力云々よりも甲府の立ち位置変更や選手交代が効いてきたのだと思う。そう信じたい。

4-0と0-2。トータルスコアで勝ったものの後半は完敗だった。

勝利の余韻に浸ることなく、群馬戦に向けてしっかりと準備していきたいところだ。
だれだれろっそ!





  • この記事を書いた人

涼火

ロアッソ観戦記「だれだれろっそ!」へようこそ。 ロアッソ熊本のために微力ながら発信を続けています。

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