はじめに
こんにちは。
ロアッソ観戦記『だれだれろっそ!』編集者涼火です🔥🐻
今回は2024年9月15日のJ2第31節アウェイ鹿児島ユナイテッドFC戦の観戦記を記します。
ご共感いただけたら、ぜひ拡散してください。
(今回も選手名は敬称略とします。)
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この記事の要約
・素晴らしいゲームだった。
・不安定な局面は一部に限られた。
・誤解を恐れずにいうと、鹿児島の守備を制したからといって満足してはいけない
・それでも素晴らしいサッカーだった。
本試合の位置付け
試合経過ログ
GK:田代琉我
田代。ありがとう。
ビッグセーブの連発。積極的なビルドアップ参加。
セットプレーも全ての選手に安定感をもたらした。
52:00のセットプレーからの混戦や59:00の被カウンターのシーンも田代がいなければ、今回の勝利は遠のいていた。
カウンターのシーンでは積極的に前に出てチームを救うセーブをした。
前節失点に繋がったビルドアップ時の不安。
今節では安定した立ち位置とジェスチャーで、後ろ向き時の守備陣に安心感と選択肢を与えていた。
ナイスプレー。いつもありがとう。
DF:大西遼太郎
今節もこれまで通りのパフォーマンス。
これは決して悪い意味でなく、毎試合毎試合で必要なタスクをしっかりとこなしている。
オーバーラップなど積極的な攻撃参加も今回の試合に限ったことではない。
立ち上がりのシーンのみならず、2:10のシーンなどでは効果的なカバーリング。
36:00の石川へのパスなど、前線との関係性は相変わらず良好。
ゴール前では積極的にシュート打っていいよ!2本くらい打てた!
周りを活かすのが大西の良さではある。いつもありがとう。
DF:江﨑巧朗
江﨑は試合毎に安定感が出てきている。
前節指摘したパスレーンの構築もできており、ビルドアップ時の不安はなかった。
3:30などのカウンターのシーンでは、コースを消しながらしっかりと鎮圧できていた。
52:00のゴールライン上でのクリア。本当に助かった。ありがとう。
83:00。コーナーキックでの競り合い。
何か言い合ってたね。熱さが垣間見えて嬉しかったよ。
枚数が少ないディフェンスライン。CBの重圧に耐えながらも安定したパフォーマンスをありがとう。
次の試合でも期待したい。
DF:岩下航
7:00などで見られた相手一人をドリブルでかわしての、攻撃参加、ビルドアップ。
重心が前にある熊本の布陣を考えると非常に効果的。
田代を経由したビルドアップなどを交えて、攻撃の選択肢をどんどん増やしてほしい。
右サイドを豊田らと共に完全に支配していた。素晴らしいプレーだった。
MF:上村周平
大西と同様に、今節も変わらずに安定感をもたらしていた。
上村自身がペナルティエリア内に侵入するシーンが見受けられ、単調な攻撃ではなく強弱のある攻撃を生み出していた。
ビルドアップ時には、CBの位置まで下がり効果的な組み立ての起点になっていた。
その他にも50:50のセカンドボールを確実に回収できていた。
いつもありがとう。
試合前のセレモニーの時、後ろの選手めっちゃニヤついてたから喝入れといてね笑
ナイスプレー。
MF:豊田歩
右サイドの関係性が非常に良い。
ラストパスも可能性を感じるものが多数あった。
50分のシーンはうまくボールを回収できたらよかったが、あれは50:50のボールなので致し方ない。
54分オーバーラップした大西に確実にパスを通したかった。
決定機創出はもっと高くてもいいが、豊田には目が醒めるラストパスを期待したい。
MF:大本祐槻(→MF松岡瑠夢)
風のように大本。
素晴らしい先制点だった。あの加速力。信じられない。
迫る相手DFを意識しながらGKとの1対1はそれはそれは緊張したでしょうに。。。
非常に大事な先制点をありがとう。
持ち前の機動力は使い果たせないが、大本は一列前が光るように思えた。
周囲とのいい関係性で右サイドを制していた。
MF:松岡瑠夢(65分 in)
フレッシュな動きで相手の脅威になっていた。
古長谷など周囲との距離感や関係性にも改善の余地が大いにあるか。
松岡は縦へのスプリント、縦への厚みを作ることができていた。
やや縦への意識が強すぎるように見えるが、それも瑠夢の良さ。
ワイドなプレーなど横方向を柔軟に使い、広いレーンで活躍する瑠夢にも期待したい。
不完全燃焼だったかもしれないが、いいプレーだったぞ。
MF:唐山翔自
移籍後初ゴールおめでとう!!!
そしてありがとう!!!!
これまでの献身性や得点欲求など見ていて早く報われて欲しいと思っていた。
唐山のドリブルが効いていた事はいうまでもない。
攻守両面において重要な役割を果たしていた。
古長谷と二人三脚で相手に混乱を与えてくれてありがとう。
三島との関係性を意識して、常に周囲の立ち位置を確認してくれてありがとう。
育成型期限付き移籍。「育成型」の部分を存分に感じさせてくれる成長ぶりだし、「期限付き」の部分を受け入れたくない献身性だった。
ナイスプレー。MOM。
MF:三島頌平
唐山を活かしたプレーが目立った。その他周囲をサポートするプレーも多く見られた。
もう少し積極的になっても面白いかもしれない。
57:00。2点目に繋がる鋭いパス。あのパスで一気に攻撃にスイッチが入った。
欲を言えば、三島自身が個で打開し輝ける空間を作り出してあげたい。
目立たないパフォーマンスだったが、随所でスイッチになるプレーを行なっていた。
76:00の被カウンターのディレイなど、
熊本の得点に繋がるプレーだけでなく守備面でも非常によいパフォーマンスだった。
FW:古長谷千博
ピッチを縦横無尽に駆け回っていた。
この試合古長谷は5人くらいいるようだった。
唐山とポジション交代があったか...? 非常に流動的だったため現段階では断定できない。
48:00ニアポストへのランニング。
ゴールへの鋭い嗅覚を感じさせた。
70:00。相手バイタルへの激しい寄せで決定機を創出。
唐山と共に互いの空いたスペースを補完しあい、ピッチに違いを作り出した。
この試合のピックアップは唐山だったが、古長谷にもあげたいくらいだ。
FW:石川大地
決定機を外したことが悔やまれる。
しかしそれを差し置いても、素晴らしいパフォーマンスだった。
十分すぎる活躍、献身的なプレーだった。
19:00に見られたペナ角付近のドリブルにおいて、相手を引きつけて右に散らすシーン。ボールを隠したポストプレー。どの試合でも変わらない献身性。
これまで多数見られた相手DF裏へのランニングは、必要最小限に留め、味方のプレーを見ながら効果的なポジションを取っていた。
かと言って裏を全く狙っていなかったわけではない。
32:00のシュートフィニッシュなどもあのシーンでは十分効果的。
34:00の相手ポケットへのランニング。堪らんね。
36:00。大本の加速力を活かしたあのアシスト。グレイト。
71:00。2本とも決めたかったなぁ。惜しかった。
87:00のフリーキック。これも惜しかった。
単調になりうる上下運動だけでなく、相手ポケットやライン間でのプレー。
上下左右縦横無尽。見ていて気持ちのいい動きだった。
何度でもいう全ての時間帯で素晴らしい活躍だった。ナイスプレー。
80分以降の交代
大﨑舜(out:MF 唐山翔自)(82分)
最近大﨑のことがめっちゃ好き。
82分のランニング。いいねぇ。
86分ペナ角での被ファール。よかった。
その他体格を活かしたプレー。長脚を活かした加速。
サイドの大﨑も悪くないわね。
大﨑。ポストプレー良くなってる気がする。
次節注視してみよう。
前節に引き続き、好調にあるようだった。
ナイスプレー。
黒木晃平(out:MF 三島頌平)(82分)
最後のセットプレー献上はいらないぁ。
DF陣には毎試合口酸っぱく言ってしまって申し訳ない。
黒木のリアクション見ても、意図的ではないと思う。仕方がない。
試合を締めるという意味で、黒木が投入される効果は非常に大きかった。
クリーンシートに仕上げてくれてありがとう。
監督のメッセージを感じる交代だったし、それを体現していた。
ナイスプレー。
神代慶人(out:MF 古長谷 千博 )(82分)
投入直後のシュート枠内に打ててるの最高です。右サイドにも左サイドにも選択肢があって、あの判断あのシュートができるのは、やっぱりただの16才じゃありませんね...
終盤にかけて、コーナーアーク付近で時間を消費する時間や押し込まれる時間が増えてきたため、本人が満足できるようなプレーはできなかったかもしれない。
しかし、前線からの守備やボール支配に活力が生まれ、余裕をもって試合を締めることができた。
ナイスプレー。
チーム総評
本当に大木サッカーって素晴らしい。そう感じささせてくれるゲームだった。
もちろん毎試合勝ててるわけではないし、ホームでは負け続けている。
そこにはもちろん悔しさや歯痒さもあるけど、今日のような試合を見せられるとやってきたこと、やろうとしていることが間違ってないって思える。
ただ良くも悪くも今日の勝利は今日の勝利。
次を見据える必要がある。
クーリングブレイク明けの29分頃から、鹿児島の守備陣系がコンパクトに思えたが、流動性で掻き回すことができた。
誤解を恐れずにいうならば、相手のプレッシャーはそもそも弱かったし、組織として守備ができていなかった。
もちろん、熊本のサッカーがそうさせたという見方もできる。
しかし鹿児島は前からのプレッシャーはほとんど脅威になっていなかった。
マンマーク気味の守備を敷かれた場合、熊本はどう打開するのか。そのあたりも注目したい。
守備面では、何度か決定的なチャンスを鹿児島に与えている。今回は田代が救ってくれたが、毎試合うまくいくとは限らない。
現に直接的な攻撃は凌ぐことができても、セットプレーを献上しコーナーキックからゴール前の混乱を招いたシーンもあった。
素直に喜ぶこともできる。ただJ1昇格を意識するならば、これで満足してはいけない。
でも一言だけ言わせて欲しい。
本当に素晴らしいゲームだった。
全ての選手が存分にサッカーをしていた。大木エッセンスの香りがぷんぷんした。
本当に良かった。全ての選手が良すぎた。ナイスゲームすぎました。
次の秋田戦に向けて。だれだれろっそ!