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ロアッソ熊本 vs 藤枝MYFC(H)観戦記

はじめに

こんにちは。
だれだれろっそ。こと涼火です🔥
今回は2024/09/01に行われたVS 藤枝MYFC 戦の観戦記です。
(選手・スタッフ・サポーターの皆さんお疲れ様でした。選手名は敬称略とします。ご了承ください。)

・セットプレーからの失点は抑えることができていた。
・それでもPK献上と失点は痛手だった。
・全体として球際のミスが目立った。
・大﨑のゴールは、筆者の個人的に田代ハットトリックくらいの衝撃があった。
・時間帯によっては攻撃はできていたものの、次第に無力化された。

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GK:田代琉我

前節同様, 積極的な関わり方は非常に良かった。
積極的すぎるが故に、37分のPK献上、失点のシーンに繋がってしまった。
あのシーンはコーナーアークまで寄ってくる必要はなかったのではないか。
前後するが33分の相手ミドルはよりサイドに弾けるとよい。
それでも好セーブだった。

随所で好セーブを連発しており、守護神であることに変わりはなかった。
2失点目後の「切り替えろ」の声。マイクが拾えていないところでも声を出しているだろうが、気迫や熱量が非常によく伝わった。

次戦は効果的なビルドアップに期待しつつも、ディフェンス陣に混乱をもたらさないポジションをとって欲しい。
ナイスプレーだった。

DF:大西遼太郎

相変わらず安定したパフォーマンスだった。
必要に応じてドリブルを用い、相手のプレスを剥がすシーンが見られた。
攻撃時、23分のヘディングなどセットプレー時には効果的な役割を果たしていた。
周囲の立ち位置が判然とせずにパスコースの選択肢が失われていった印象。
前節ほどのインパクトではなかったが、攻守ともに非常に大きな安定感をもたらした。
素晴らしいプレー。個人的MOM

DF:江﨑巧朗

前節指摘したような大きなミスや既視感のある中途半端な身体の使い方は見られなかった。
ボール保持時のアイデアがあるとパスの選択肢や攻撃の選択肢が増えるか。
降りてきてくれた上村にボールを任せきりになるシーンが多く見られた。適度に効果的なポジショニングや指示を送って欲しい。
もう少し自信を持って積極的にプレーに関わってもよいか。
上村の負担が大きすぎるように見えた。
前節に比べると安定感があった。ナイスプレー。
岩下とはもっとコミュニケーションをとって、安定したパスレーン構築を目指してくれ。

DF:岩下航

随所で良いプレーを見せた。攻撃意識はありすぎるくらいのもので相手の脅威になっていた。
稀に自身の抜けた穴を狙われることがあったが味方がカバーしていた。
失点に関与してしまったのは痛いが、つなぐ意識はGood
中でも5分に見られた石川への鋭い縦パスは非常に良かった。
15分など随所で的確なボール回収が見られた。
江﨑とはもっとコミュニケーションをとって、安定したパスレーン構築を目指してくれ。

MF:豊田歩

前半冒頭のプレーの関わりは非常に良かった。
流動的な流れの中で積極的にプレーに関わることができていた印象。
竹本や大本に比べるとゴール前での積極的なプレーが少ない印象。
デザインされたコーナーキックはチャンスの匂いがした。

12分のボールクリアミスは対戦相手次第では極めて危険だった。
先制点献上直前の、ゴール前での横パスはかなりリスキーだった。結果的に混乱をもたらしてしまった。
それでも攻撃時などでは長けたパスセンスを見せてくれた。

MF:上村周平

味方CBに対する相手の強烈なプレスを回避させるために奔走していた、
CB上村のような立ち位置が何度も見られたが、その分縦と横に多くの選択肢が生まれたはずだった。
周囲の立ち位置が選択肢を狭めていた可能性がある。

上村のセットプレーに関しては、もう少し可能性を感じるボールを蹴って欲しい。
途中に見られたニアサイドへの意図的なグランダーのコーナーキックは非常に良かった。

前節同様、中盤に安定感をもたらしてくれた。ナイスプレー。

MF:唐山翔自

前節と変わらず良かった。
随所でボールと関わっていた。稀にパスミスやトラップミスが見られたが許容できる範疇。
上下動の動きや積極的なシュートの姿勢により、バーを直撃するシーンも見られた。
過度に降りてくるシーンが散見されたが、相手が引き出されないシーンもあったため効果的だったかは不明。
それでもバイタルエリアを中心に柔軟な動きで、大﨑へのアシストをもたらした。
素晴らしいプレーであった。

MF:三島頌平

前節が良すぎたか。今節では試合に入りきれていなかった印象。
また, ややボールが収まりにくかったか...ミスというよりもやや不安定さが垣間見えた。
それでも古長谷との関わりの中で好プレーを連発していた。

2失点目のシーンは集中力が切れ、ボールが弾むたびにボールウォッチャーになっていた。
やはり全ての時間帯で浮き足立っていた印象。
何気ないプレーでのミスが攻撃の流れや勝利への流れを断ち切るし、失点に繋がる場合がある。

この試合のウィークポイントだったかもしれない。

FW:大本祐槻(→FW:大﨑舜)

スターティングポジションは2列前に位置しており、守備のタスクからの解放が期待された。
大木サッカー特有の流動性やサイドのポジションであることから、初期配置に意味を見出すのはナンセンスかもしれないが、前節と違った関わり方に期待した。
結果としては、前節の貢献度ほどの活躍は見られなかった。前節同様、クロスを含めたラストパスには一層の期待をしたい
10分の左サイド裏に流れた攻撃姿勢など味方の連携も良かった。
ナイスプレーであった。

FW:大﨑舜

今日のPICK UPである。
得点という結果を出してくれた。田代のゴラッソハットトリックくらいびっくりした。
あの得点で終盤の熊本に勢いがもたらされた。
ボールや周囲との距離感や関係性の向上に更なる期待をしたい。

大﨑舜には夢がある!!

FW:石川大地

この試合も貢献していた。
しかし前線からのチェイスにより中盤とのスペースが空いてしまった印象。
前線からの守備においてチーム全体で統率は取れていたのか。
積極性や守備意識は高く評価したいが、それらがチームに恩恵をもたらしていたかは検証が必要。
前節に比べプレーへの関与が少なかった印象。
それでも相手に奪われない多くのポストプレーが見られた。ナイスプレー

FW:古長谷千博(→FW:神代慶人)

前半立ち上がりのフィニッシャーとしての動きは非常に良かった。
欲を言えば決めて欲しかった。欲というよりも、結果的にあれらを決めて試合の流れを引き寄せて欲しかった。
それでも随所で積極的で可能性を感じるプレーが見られた。
三島を介した連携など、周囲との関係性はやはり向上しているようだ。

失点に絡んでしまったのは痛いが、あのシーンはズレがズレを呼んだだけなので批判するつもりはない。

そろそろゴールを期待してもよいか?
それでも今のまま伸び伸びとプレーして欲しい。

FW:神代慶人(64分)

代表戦おつかれさまでした。
赤いユニフォームの着心地はどうでしょうか。

積極的なシュートの姿勢が見られた。
古長谷と比べるとやや連携の質や球際の強度に不安が残るが、帰熊直後の試合であるため仕方がない。
交代で入った大﨑、松岡に比べると試合にもたらしたインパクト自体はやや少なかった。
それでも66分67分など投入後の積極的なシュート姿勢は同点、逆転の機会になりえた。

周囲との連携の向上に期待したい。ナイスプレー。

80分以降の交代

FW:松岡瑠夢(out:FW 石川大地)(84分)

前節同様、80分以降の交代でありながら前線に活力をもたらした。
91分のシュートは大いに可能性を感じた。結果的に試合終了間際までのセットプレーの流れを熊本に呼び込んだ。
結果的にもっと早い時間帯から投入しても面白かったのではないかと思わせる活躍だった。
周囲との連携や球際の強さに期待したい。限られた出場時間で素晴らしいプレーであった。

チーム総評

台風により調整がうまくいかなかったか。
しかし条件は相手も一緒であるし、強いて言えばアウェイからはるばるやってきた相手の方が調整が難しい。

前節のように、自分たちの理想通りの試合を運ぶことができなかった印象である。
いわき戦であれほどまでに流動的にパスが繋がったのは、相手の重心が前がかりだったから。
この試合の熊本はサイドを含む中盤に厚みがない印象であった。後ろに比重がかかっており、唐山選手が降りていくシーンが多数見られた。

攻撃陣は試合立ち上がりこそは流動的にパスを回すことができていた。
2分に見られたシーンは縦にも横にも連動ができており、左ポスト直撃の脅威となった。
ポジションを無視しながらも自分のタスクはしっかりこなすというサッカーは、やはり期待を感じさせてくれる。

守備陣に関してはセットプレー時にラインを高めに設定するなどの工夫が見られた。
相手に対して徹底したマークができていたかは別問題ではある。
50分のシーン。フリーにしすぎね。誰が見てんの。見えてるの?

交代選手は3人だったが、いずれの選手もゲームに好影響をもたらした。
願わくば結果をも変えて欲しかった。

2失点こそしたが、いずれの失点の原因もクリアであるし次節に生かしやすいであろう。
しかしいずれの失点も防ぐことはできた。

今節の反省点は構えた相手にどう仕掛けるか、ボールを回収せず守備ブロックを形成し跳ね返すだけの相手にどう戦うか。
その部分においてチームの歯車が一部噛み合っていなかったこと。
また、相手ボール保持時にどこまでプレスをかけるのか、味方保持時の立ち位置と関与の仕方。
まだまだ改善の余地はある。
ホーム熊本。1−2。
勝てた試合だし、勝ち点の欲しい試合だった。

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涼火

こんにちは涼火です。ロアッソのために微力ながら発信を続けています。

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