こんにちは、涼華です★
今回はサカナクションの【ナイトフィッシングイズグッド】について分析・解説していきます。手元に音源がある方は是非この記事のお供にしてくださいo(^-^)o
そもそも【ナイトフィッシングイズグッド】ってなに?
当楽曲は2008年にサカナクションがリリースした楽曲で、アルバム NIGHT FISHING など多数のアルバムに収録されている。
和訳すると「夜釣りはいい」。
う、うん....
英語を和訳するとしっくりこなくなるのはこの世の常であるから、気にしないでほしい(笑)。当楽曲ではタイトルの通り’’夜釣りの魅力’’について歌っている。
曲の全体構成から分析
では早速、曲の全体構成から見ていこう。
構成は以下のようになっている。
サビ①--Aメロ--Bメロ--
--サビ②--Cメロ--Dメロ--サビ③
Cメロ、Dメロがある点で本楽曲は極めて珍しい作品だといえよう。
まるで、かの英国有名バンドグループQueen の ボヘミアンラプソディを連想させる。
歌詞から分析
以下が【ナイトフィッシングイズグッド】の歌詞である。
いつかさよなら 僕は夜に帰るわ
j-lyric.net
何もかも忘れてしまう前に
ビルの灯りが
まるでディレイのように流れてた
いつまでも
夢のような世界があるのなら
僕も変われるかな
アスファルトに立つ僕と月の
間には何もないって知った Ah
去年と同じ服を着ていたら
去年と同じ僕がいた
後ろめたい嘘や悲しみで
汚れたシミもまだそのまま
何もない夜に 何かあるような気がして
君に電話してしまうんだ いつも
いつかさよなら 僕は夜に帰るわ
何もかも忘れてしまう前に
ビルの灯りが
まるでディレイのように流れてた
いつまでも
ゆらゆら揺れる水面の月
忍ぶ足音 気配がした
草を掻き分け
虫を払うかのように
君を手招きする
目を細む鳥のように今
川底 舐めるように見る
かの糸 たぐり寄せてしなる
跳ねる水の音がした
ラララ
きっと僕が踊り暮れる
夜の闇に隠れ潜む
ラララ
ずっと僕が待ち焦がれる
恋のような素晴らしさよ
いつかさよなら 僕は夜に帰るわ 何もかも忘れてしまう前に
ビルの灯りがまるでディレイのように流れてた いつまでも
この先でほら 僕を待ってるから行くべきだ 夢の続きは
この夜が明け疲れ果てて眠るまで まだまだ
では早速分析していこう。
①何もない夜に〜
君に電話してしまうんだ いつも
解釈1: いつもと変わらない夜だが’’今夜は魚が釣れるかもしれない’’と思い、
水面に釣り糸を垂らし、’’君’’(魚)と糸電話をしてしまう。
解釈2: 一方的に’’君’’(女性)に恋心を抱いてしまっている僕が、今夜の電話では何か発展があるかもしれない、と淡い期待を抱いて電話をしてしまう。
②月→草→川底
月明かりの下と言うダイナミックな視点から、ミニマムな視点へ移り変わる。
夜の孤独さを表現するとともに、釣竿の先まで神経を研ぎ澄まし、緊張感に包まれている様子が伺える。
③恋のような素晴らしさ
赤線部・解釈2の伏線を回収。
夜釣りの魅力を端的に表現。
メロディ・細部の構成から分析
サビ①
イントロの側面も兼ねており、のんびりとした速さとメロディで始まる。穏やかな曲調で、普段と変わらない夜を連想させる。
Bメロ・サビ②
後半部にかけ徐々にテンポが上がり、サビ②に入る。
ここではまるで、夜釣りへの愛や期待感が溢れているようだ。
Cメロ・Dメロ
これまで自身の心情を歌ってきたのとは一変、夜釣りの情景描写に視点が移るため、メロディも大きく変わる。
この転調で、魚がかかったことを暗示している。
暗闇の中、一気に緊張感に包み込まれる。
サビ③
サビ①と大きく異なり、魚と格闘している様子を伺わせるような力強さを入り交え、一気に歌い上げる。
彼は魚を釣ることができたのだろうか...そんな余韻も感じる。
総合分析
まとめ
いかがだっただろうか。一つの曲とは思えないほど、様々な色を持ち合わせた楽曲だっただろう。
夜釣りの魅力だけでなく、恋愛の要素も取り入れているのか...
奥が深いね。
本記事を読んで、彼らの奥深さに気づいていただけたら光栄である。
ココがポイント
・情景描写、テンポ、コーラスで魚がかかった時の緊張感を忠実に描写
・夜釣りの魅力を恋愛の側面と共に歌い上げる歌詞の二面性
ココも要チェック!!
収録CD