
こんにちは、涼華です★
今回はサカナクションの【スローモーション】について分析・解説していきます。
手元に音源がある方は是非この記事のお供にしてくださいo(^-^)o
【スローモーション】ってなに?
【スローモーション】は2011年にリリースされた楽曲。
収録アルバムは 「ルーキー」 ・ 「魚図鑑」 。
曲の全体構成から分析
構成は以下のようになっている。
AメローBメローサビーAメロ 1/2 ーBメロー
ー間奏ーサビー(Cメロ)ーサビ
楽曲の終盤がボリューミーで疾走感が出てくるのが特徴である。
歌詞から分析
以下が【スローモーション】歌詞である。
降り落ちる雪はスロー
http://j-lyric.net/
少し黙って僕はそれを見てた
寒いんだけど窓は
あえて開けっ放しにしておいたよ
何もない夜はスロー
少し黙って僕は冬を感じて
寒いんだけど上着は
あえて置きっぱなしで駅へ向かったよ
ほら終駅着きまだ降りず
なぜか心の奥で考えてました
くだらない くだらないことですぐ悩む
だけど集積せずに放り出す
なぜか僕はそうして生きてました
つまらない つまらないことですぐ悩み
泣いたフリした
行けない つらりつらりと行けない
それはつまりつまりはスローモーション
ふわりふわり漂う 僕はまるで雪のよう
降り落ちる雪はスロー
白く曇った窓はまるで僕のよう
淋しいのは雪から雨に変わったせいで
意味はないけど
ほら終点着き走り出す
なぜか心の奥に君はいました
白い息 白い息吐きながら想う
だけど終電過ぎ自由になる
夜は心へ僕を閉じ込めました
戻れない 戻れないこのもどかしさに
泣いたフリした
行けない つらりつらりと行けない
それはつまりつまりはスローモーション
ふわりふわり漂う 僕はまるで雪のよう
行けない つらりつらりと行けない
それはつまりつまりはスローモーション
ふわりふわり漂う 僕はまるで雪のよう
だんだん減る だんだん減る
だんだん減る未来 未来
だんだん知る だんだん知る
だんだん知る未来
行けない つらりつらりと行けない
それはつまりつまりはスローモーション
ふわりふわり漂う 僕はまるで雪のよう
以上が【スローモーション】の歌詞である。
では、さっそく紐解いていこう。
結論、当楽曲は「前日に恋人から別れを告げられた’’僕’’の歌」だと推察する。
赤線部
緑線部
黄線部
青線部
ではようやくMVを見ていただきたい。
なにこれ...


わかります、その気持ち...
でもその違和感こそがサカナクションの狙いなんです!!
メロディ・細部の構成から分析
サビ直前にわずか1秒ほど流れる ♪テレテレッテレレレン♪ 。この印象的なメロディに聴き手は無意識のうちに魅了されている。
一方、Cメロでは無造作で狂ったようなメロディに脳内は撹乱される。
感覚を麻痺させたあと最後のサビで再び登場する’’雪’’の冷たさで温度感、世界観を再認識させるのである。
総合分析
まとめ
いかがだっただろうか。
歌詞とMVのギャップが衝撃的だね...

そうである。あのシュールすぎるMVはむしろ衝撃に近い違和感を我々に与える。
当楽曲だけではない。サカナクションのMVは筆舌に尽くしがたいものが多く存在する。
ぜひ、我々の想像を超えたアーティスティックなMVを探してみてはいかがだろうか。
ココがポイント
・’’君’’の「かつて」と「今」の存在感を
雪→雨の情景の変化、温度差で表現
・かつての’’君’’と今の’’僕’’につながる共通点は『雪』
・’’僕’’の精神的・物理的な居場所は目まぐるしき変わる。
しかし一方で、
雪の降る情景や雪から雨に変わる変化はまさに’’スローモーション’’。
→気付いたらすでに冷たくなっている。
・間奏とCメロで聴き手の感覚を麻痺させ、最後のサビで改めて温度感を認識させる。
・歌詞と親和性皆無のMVが衝撃に近い違和感を残し、聴き手の印象に深く刻まれる。
ココも要チェック!!
収録CD