こんにちは、涼華です★
今回はサカナクションの【白波トップウォーター】について独自に分析・解説していきます。手元に音源がある方は当楽曲を聴きながら読んでください★
【白波トップウォーター】ってなに?
【白波トップウォーター】は現在のバンドメンバーである五人(山口一郎・岩寺基晴・草刈愛美・岡崎英美・江島啓一〈敬称略〉)になって初めて制作された楽曲。
収録アルバムは 「GO TO THE FUTURE」・「魚図鑑」。
全体構成から分析
全体構成は
AメローサビーAメロー間奏ーサビ となっており
BPMは125程度でありながら、メロディラインでのびのびとした幻想的な世界観を表現している。
歌詞から分析
では、歌詞に注目してみよう。
悲しい夜の中で踊って泣いてたろ
http://j-lyric.net/
街の灯りが眩しくて 眩しくて
通り過ぎて行く人が 立ち止まってる僕を見て
何も知らないくせに笑うんだ 笑うんだ
スパンコールな波際で
浮かび続けるんだフローター
上の空で漂う
誘惑 罠全てがぐるぐる回り続けてるんだ
悲しい夜が明ける
押さえてた僕の儚い想いは水際
曇りガラスの先はいつも悲しいんだ
スパンコールな波際で
浮かび続けるんだフローター
上の空で漂う
誘惑 罠全てがぐるぐる回り続けてるんだ
悲しい夜が明ける
スパンコール
〜そもそもスパンコールとはなんだろう。
スパンコールは”光を反射させるために使用する服飾資材で、穴の空いた金属やプラスチックの小片のこと”(wikipediaより)である。
光を乱反射するスパンコール。スパンコールな波際の情景が非常に美しいことがわかる。
フローター
二つの意味が掛けられてるのではないだろうか。
①フローター(釣り用語)
水面上を移動するために使われるフローターはまさに簡易版の小舟。
バス釣りで多用されるようだ。
②Floater(英語)・・・放浪者
なるほど。奥が深い。
一見釣りの楽しい情景かと思いきや、悲観的な側面も帯びている。
光があるなら影がある。考えさせられる一曲だ。
誘惑 罠
釣り糸についた魚の餌が水面で漂っている光景を連想させる。
極めて個人的な見解になるが YOU AQUA と聴きとることもできる。
サカナクションならではの水中の世界観を最大限発揮するために、意図的に母音を散りばめたのだろうか?
メロディ・細部の構成から分析
岡崎氏のシンセサイザーが奏でるメロディがなければ、このような幻想的な世界観は再現できない。
それだけではない。
水底があるから水面があるということを象徴しているかのように、草刈氏のベースラインは低い位置で全体のバランスを整えている。
それだけだろうか?
いや違う。
上述の歌詞にスパンコールが登場した。
岩寺氏の各所に散りばめられたギターの音色。
まさにスパンコール。
江島氏のビートは、光の乱反射が起こる屈折点そのものではないか。
なんとも幻想的である。
歌詞に説得力を持たせるメロディライン。
当楽曲の計り知れない魅力の理由はここにあったのだ。
総合分析
まとめ
一音一音に迫るように分析したが、いかがだっただろうか。
サカナクションの音楽にこんな美しい曲があるなんて...
サカナクションの楽曲は本当に奥が深い。
一見抽象的に見えるが、それがまさに 誘惑 罠 といったところだろうか...
ココがポイント
・歌詞に説得力を持たせるメロディの美しさ
・とにかく幻想的!!
ココも要チェック!!
収録CD